大宮「鮨 詠心」に行ってきた！麻布十番の人気店が移転オープン、ミシュラン店で修行後に独立した気鋭の若大将

大宮駅東口徒歩3分ほどの場所に「鮨 詠心（えいしん）」が2023年4月17日（月）にオープンしました。

ミシュラン1つ星を獲得した六本木「鮨なかむら」で修行された方が独立した、麻布十番の人気寿司店が大宮に移転オープン。

都内数店舗しか取り扱いがない、幻の「藤田のまぐろ」を使用しており、コースでは赤身・中とろ・大トロなどを味わうことができます。

若干23歳（当時）で独立された店主の中路詠心さんが、伝統の江戸前鮨を守りつつ、若さで磨かれたセンスを活かし、他では食べることのできない極上の鮨を提供。

また、お酒のペアリングはもちろん、鮨に合わせたお茶のペアリングも楽しめます。

アクセス

鮨 詠心に行ってきた

オープンして2週間ほど経った頃に伺ったのですが、店前にはオープンを祝うたくさんの胡蝶蘭が並んでいました。

洗練された佇まいで、入る前からワクワクが止まらない。

店内の雰囲気

18時の予約に合わせて入店。

扉を開けると、落ち着いた雰囲気のシックな内装。

暖簾をくぐると、特別感のある上質な空間が広がっていました。

美しい檜の一枚板のカウンターには8席。（基本的には6席をメインで使っており、貸切の際はフルで使うこともあるそう）

洗練された空間の中でも、一際目立つのが中央にある盆栽。

こちらは、世界的にも有名な盆栽アーティストの小島鉄平さんの盆栽で、なんと一週間ごとに入れ代わるそうです。

盆栽にもかなりのこだわりを感じます。

存在感が半端なく、盆栽に引き込まれてしまいました。

メニュー・予約方法は？

お店は完全予約制で18時〜と20時半スタートの二部制でコース料理（¥30,000）のみ。

予約は電話・InstagramのDM・LINE@から可能です。

コースをいただいてきました

入店から店の雰囲気に酔いしれつつ、食事を待ちます。

その間、飲み物のオーダーや苦手なものがないかどうかの有無を聞いてくださいました。

喉を潤すビールから。

連れは、いも焼酎のロックから。

メニューはなさそうなので、お任せするなり、ラインナップを聞くなりしましょう。

コースは食事の前に「かすご鯛の出汁」から。

繊細で優しいお出汁で内臓を温めて、これからくる食事に備えます。

※メニュー名はないようなので、提供された時におっしゃってたものをメニュー名として記載しています。（一部間違いなどがあるかもしれませんが了承ください。）

ガリと胡瓜の漬物の2種類がのお口直しのご用意も嬉しいおつまみです。

何がくるのかと楽しみにしていると・・・

『まずは一貫握らせて下さい』と中路さんから一言。

なんと「中トロ」の握りから。

フジタ水産の鮪にはじまり、鮪に終わるのが鮨詠心。

極上の一貫から始まる幸せよ。

ふわああああああああ

とろけます。

これが藤田のまぐろ！

そして、少し硬めのシャリとの組み合わせがすごい。（語彙力）

「ホタルイカと菜の花茶碗蒸し」

濃厚な卵と緻密な出汁に、旬が終わってしまうホタルイカと菜の花の組み合わせが新鮮。

駆け込みホタルイカありがとう。

「鯛の白子」

鯛の白子なんて食べたことない！

海苔をペースト状にしたものと一緒に。

噛んだ時の食感の後、口の中に広がる爆発。

た、たまらんんん・・・。

こうなると日本酒を飲みたくなっちゃいます。

オススメの「日日 Nichi nichi」

序盤からこの組み合わせは、脳汁爆発ものですよ。

「駿河湾の桜エビ」

スナック感覚でいただけちゃう、いくらでも食べられそうな勢い。

「かすご鯛」

皮のパリッとした食感、身はふっくらやわらか。

その後に、香ばしさと上品な甘さが口に広がります。

柚子と一緒にいただくと、柑橘の香り良くこれまた美味。

ああ、これも日本酒が止まらない。

「カツオ藁焼き」

絶品の塩がまぶされた鰹を直火で。

店内に香りが立ち込めてきます。

劇場型なエンターテイメントも魅力的。

そんな豪快に調理されたカツオ様がこちら。

美しいそれからは感じさせない芳しさと身の締まり。

噛むごとに広がる味わい。

ワインも飲みたくなったのでオススメをお願いしたところ、爽やかな「CHABLIS」が。

一緒にお願いしたお水は「HILDON」

エリザベス女王からも愛されるというナチュラル・ミネラルウォーターは硬水と思えないような口当たりです。

「ちょこっと潤菜」

ここで一回箸休め。

握りの後半で使うシャリを途中で仕込まれていました。

端々から、職人の小さなこだわりを感じます。

ちなみにシャリは赤シャリです。

「金目鯛」

白身のさっぱりした中に旨味が凝縮されています。

ああ、幸せ。

「アオリイカ　すだち」

烏賊の皮を剥いで、嚙み切れる本当に甘みのある部分を残す作業と、小さく切れ込みを入れる作業がいくらでも見ていたい。

職人技が詰まった至高のイカが絶品。

噛みしめるごとに旨味が広がります。

こんなに簡単に嚙み切れるのは、ビジュアルだけに止まらない芸術です。

「TKG」

TKGは単に卵かけご飯ではなく、太刀魚黄身ご飯の略。

ふっくらした身でさっぱり味の太刀魚に、山葵・ねっとり濃厚な卵・ごはんが贅沢なハーモニー。

「コハダ」

酸味はあるのですが、酸が立ち過ぎていなく、むしろ甘みすら感じます。

すごい。

そして、これを提供するのには5日かかるそうです。

手間暇がかかっている〜。

これからきたるしっかりめの握りに合わせて、ややしっかりめのワインをお願いしました。

「Bourgogne Pinot-Beurot」

オレンジ色で比較的しっかりめでコクがある、ブルゴーニュのピノ・ブーロ。

そして、登場したのがコチラ。

「赤身」

こんな赤身があるんだと衝撃。

まさに「圧倒的」な藤田のまぐろ。

「サクラマス」

鱒の中でも特に希少な種類のようで、脂がしっかり乗っているのにくどくないあっさりとした味が絶品です。

「クルマエビ」

茹でたての熱々を剥く熟練の業。（かなり熱そうでしたが）

見てください、この美しさ。

この食感や色を出すためにかなりの研究をされたそうです。

ぷりっとしているのですが、引き締まっていて旨味が凝縮されている印象。

「雲丹」

青森産のウニに千葉産の海苔を巻いて。

というかウニの量がすごい。

味わうそれは多くを語らなくていいでしょう。

たまらない。

「大トロ」

極上です。

赤身も中とろもトロけましたが、大トロもすんごい。

日本酒に戻ります。

「あべ　純米酒」

飲みやすくどの料理にも合わせやすそう。

しっかりめなネタが続いていただけに、お口の中的にもちょうど良い味わい。

これは飲み過ぎ注意だ。

「穴子」

え、アナゴなの？と思うくらい濃厚なんですが、食べ終わりはさっぱり。

ふわっふわな口当たりが最高。

ちなみに、こちらが連れのアナゴ（尻尾側）。

言わずもがな、こちらも絶品だったそうです。

「カマトロの炙り」

藤田まぐろを炙りでもいただけるなんて・・・

さらにさらに

「鉄火巻き（藤田まぐろのオールスター）」

見ての通り、シャリよりもマグロのほうが多い鉄火巻き。

最後の最後までとっておきを味わうことができて、なんて幸せなんだと。

こうなると終わりが見えてきて寂しくなってきます。

「しじみの味噌汁」

お椀で小休止。

「卵焼き」は2品。

1つめは、まるでスイーツ。

チーズケーキのような口当たりと濃厚さ。

2つめはカステラのような感覚でいただく、しっかりめの卵焼きでした。

最後にお茶をいただいてフィニッシュ。

至福の時間。

ごちそうさまでした！

まとめ

「鮨 詠心」は、大宮駅からほど近い立地で、最高の鮨とお食事とお酒を楽しめます。

超一流の素材（ネタ）の旨味を活かす職人技と、酸味のある赤酢のシャリの組み合わせに感嘆と悶絶の連続。

また、素晴らしい食事だけでなく、上質な空間や創作段階でのエンターテイメント性もあり、五感ですべてを堪能できます。

中路さんの名前でもあり、店名の「詠心」という言葉の通り、心を詠む食事やきめ細やかなサービスが行き届いており、気持ちの良い時間が過ごせました。

また絶対に行きたい！そんな想いになる素敵なお店です。